★KASEKIYA劇場★ Vol.3

ウミユリ

イラスト/シナリオ 田中順也
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モロッコ産、デボン紀、スキフォクリニテス
ホルツマーデン産のセイロクリヌスの化石








ナマコを裁くと筋肉のスジが5本あります
ウミユリは棘皮動物といわれる
ウニやヒトデ、ナマコなどの
仲間の動物です。

この棘皮動物が地球上に
現れたのは人間よりもはるか昔、
約5億年前のカンブリア紀のことです。
生息している時代が長い棘皮動物は様々な時代の地層
から多くの化石が発見されて
います。
棘皮動物の代表的な体の特徴の一つが5放射状の構造であることです。
ヒトデなどは非常にわかりやすい
5放射状の形をしています。
これは棘皮動物特融の形態であり、
ヒトデ以外の棘皮動物にも
共通に確認できる特徴です。
ナマコなど外見だけでは体の構造が
5放射であることが確認できません
が、
ちゃんと5放射状なんですよ。

棘皮動物の中でも、
化石が多産するウミユリ網。
ウミユリは絶滅した化石生物と
思われている人もいるかもしれませんが、
現在の海にも生息しています。
現在の代表的な種として
「トリノアシ(学名:Metacrinus rotundus)」
と呼ばれる種類が、相模湾などで生息しています。
ウミシダもウミユリ網の一種です。

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