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HOME»  世界の化石産地・イベントなど 旅のレポート»  2016年10月 ドイツ・ホルツマーデン化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
今回は小学生の娘も同行! 

ドイツ・ホルツマーデン

ドイツ南部、シュトゥットガルトから南東へ30㎞ほどの場所にホルツマーデンという町があります。
この地で産出する黒い頁岩からは、
非常に保存状態の良い
ジュラ紀前期の生物の化石が発見されることで有名です。
魚竜の化石、ウミユリの化石、アンモナイトの化石などが多産する地域です。
特にアンモナイトの化石は多産して、世界中に流通しているので、
ミネラルショーなどで一度は見たことがある人も多いのではないでしょうか?

 ホルツマーデンの黒い頁岩はジュラ紀前期に堆積したもので
「トアルシアン海洋無酸素事変」による生命の大量絶滅時の地層と考えられています。
「トアルシアン」とはジュラ紀前期の中の1億8300万年前~1億7560万年前の時代のことです。
この無酸素事変では当時の海洋生物が
「科」の単位で5%程度絶滅したと考えられています。
文字どおり、海中の酸素不足によって、生物が呼吸できなくなり絶滅してしまったのです。
一説によれば、この時代のアフリカ付近において数百万年規模の大規模な火山活動が続いており、
大量に放出された火山ガスによって地球規模の温暖化が進んだことが、
最終的に海洋の無酸素化につながったと考えられています。
ホルツマーデンの頁岩が黒色なのは有機物を多く含んでいるためです。
一方で、同じドイツの化石産地ゾルンフォーフェンの地層が白っぽい色をしているのは
有機物が少ないためなんですね。
この「トアルシアン海洋無酸素事変」を示す地層は世界各国でみつかっており
イギリスのジュラシック・コーストや
日本国内でも岐阜県などに分布する丹波・美濃帯においても確認されています。

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
このホルツマーデンの化石を有名にしたのはベルンハルト・ハウフだといわれています。
彼は19世紀末に父親とこの地に移り住み、
多くの化石を発掘しました。
彼はホルツマーデンの地に私設の博物館を立てました。
この博物館は「ハウフ博物館(Urwelt-Museum Hauff)」と呼ばれ現在も運営されており、
化石の展示方法が素晴らしい博物館として世界的に有名です。
魚竜やウミユリの化石は必見です!


ハウフ博物館公式サイト
http://www.urweltmuseum.de/

ミュンヘンからホルツマーデンへ移動


2016年10月
羽田空港からミュンヘンまで直行便で約12時間、
そこからレンタカーで東に200㎞以上の移動になります。
飛行機を乗り継いでシュトゥットガルトまで行けば近いのですが、
ほかにも行き先があったので、
秋の紅葉シーズンのドイツをドライブしながらミュンヘンからレンタカー移動にしました。
「左ハンドル右車線」の運転は人生3回目で一年ぶりです(汗)。


2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
今回の旅のパートナーはフォード



現地時間の10月23日の夕方にミュンヘン空港へ到着、
空港でレンタカーを借りて、この日は100㎞ほど移動した
途中のツースマスハウゼンという町に宿泊。
この町は特にガイドブックに載っているような町ではありませんが、
あえて田舎の宿を予約してみました。ドイツではよくある1Fがレストラン、
2階以上が宿という「ガストホフ(ゲストハウス)」と呼ばれるタイプの宿です。
翌朝10月24日は朝からさらに100㎞ほど東に進み、クローマー化石採取場へ向かいました。


 
2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
 初日のゲストハウスの部屋、冒頭にも書きましたが今回は小学生の娘同行です

クローマー化石採取場

クローマー採石場(SCHIEFERBRUCH KROMER)
http://www.schieferbruch-kromer.de/
2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

ホルツマーデンの町の小さなゴルフ場(ゴルフ練習場?)の横に
クローマー採石場はあります。
この日は朝小雨が降っていたせいか、
私たちが到着した時点で、お客さんは誰もいませんでした。
採石場の中央で重機を動かしているおじさんに声をかけると、
こちらへきて受付をして、ハンマーとタガネをレンタルしてくれました。

入場料(?)大人一人3ユーロ、子供は2ユーロです。
そしてタガネとハンマーのレンタルが+1.5ユーロ/一人。

クローマー採石場は中央のくぼみの水が溜まっている場所以外はどこでも化石採取OKとのことでした。
気合をいれて化石採取開始・・・
と思ったのですが、落ちている転石を見ると、そこら中にアンモナイトが張り付いています!



2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

アンモナイトの数は沢山でるので、
如何により綺麗な標本を採取できるか・・・

それにしてもアンモナイトと小さな二枚貝の化石しか出てきませんでした。

ここで発見されるアンモナイトの種類は主に2つ、ダクチリオセラス( Dactylioceras)とハーポセラス( Harpoceras)です。


なんでこんなにアンモナイトの化石が出てくるのだろうか・・・
というくらい沢山採取出来ます(笑)



ここはアンモナイト畑です!

形の良いものを抜粋してもってかえりました。


2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
これで持って帰ってきた化石の3分の1くらいです。
全てアンモナイト
ギョリュウやウミユリ化石は発見できなかったですが、
満足な化石採取でした。
後日、知りあいのドイツ人に聞いたら、
小学校の遠足でこのクローマー採石場に行ったと言っていました。


2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取

ハウフ博物館の前で記念撮影・・・よく調べないで行ったら閉館日でした(残念!)

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
博物館の近くにいたラクダ・・・・ラクダ?!

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
帰りのアウトバーンのサービスエリア

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
遅めの昼めし・・・ハンバーガーが大きくて苦しかった

2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
この日のホテル  ホテルフォッコス(キツネホテル)

ゾルンフォーフェンの近くのアイヒシュテットの町まで移動しました。


ホテルの近くのレストランで夕食


2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
2016年10月 ドイツ・ホルツマーデンで化石採取
ソーセージのぶつ切りとマカロニ(ニョッキ?)のようなものを炒めたもの

美味しかったけど、サービスエリアで食べたハンバーガーが
まだお腹に溜まっており、
残してしまった。・・・ごめんなさい。


ホルツマーデンでの化石採取ですが、
化石を見つけることが出来ないということはまずないでしょう。
家族全員で化石採取が楽しめる楽しい化石産地です。
ハウフ博物館の化石展示も見事なので、初
めて海外で化石採取をするかたなどおすすめです。も
ちろんベテランの化石ハンターや研究者も満足できることでしょう
こんな化石産地があるドイツが非常に羨ましいです。
私の家の近所のもこんな化石産地があったらよかったのに・・・と、思ってしましまいた。


ハウフ博物館が締まっていたことだけが心残りですが、
充実した一日でした。